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2024.12.10 00:09

〔米株式〕NYダウもみ合い、4ドル高=ナスダックも小動き(9日午前)

 【ニューヨーク時事】週明け9日午前のニューヨーク株式相場は、週内の物価関連指標の発表を前に様子見気分が強く、もみ合いで始まった。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前週末終値比4.78ドル高の4万4647.30ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が0.71ポイント高の1万9860.48。

 米労働省が前週末6日に発表した11月の雇用統計では、景気動向を敏感に反映する非農業部門就業者数の伸びが10月から急回復。しかし、失業率が0.1%上昇したことなどから、労働市場は引き続き軟化傾向にあるとの受け止め方が広がった。CMEグループのフェドウオッチによると、市場は17〜18日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で、連邦準備制度理事会(FRB)が再び0.25%利下げする確率を9割弱程度織り込んでいる。ただ、今週は11日に消費者物価指数(CPI)、12日に卸売物価指数(PPI)の発表を控えており、インフレの高止まりが示されれば金融政策決定に響く可能性もあるとして、市場は結果を注視している。

 個別株を見ると、中国当局が独占禁止法違反の疑いで調査を始めたエヌビディアが1.9%安。広告大手オムニコム・グループは競合するインターパブリック・グループの買収で合意したと発表し、5.9%安。半面、投資家が重視するS&P500種株価指数の構成銘柄に採用されたアポロ・グローバル・マネジメントは3.6%高、ワークデイは7.7%高と、ともに買いを集めている。

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