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2025.04.23 23:23

〔米株式〕NYダウ大幅続伸、一時1100ドル超高=4万ドル回復(23日午前)

 【ニューヨーク時事】23日のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領がパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長を解任しないと明言したことで安心感が広がり、大幅続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均の前日比での上げ幅は一時1100ドルを超え、節目の4万ドルを回復した。ダウは午前10時05分現在、前日終値比1078.55ドル高の4万0265.53ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は629.89ポイント高の1万6930.31。

 トランプ米大統領は22日夕、ホワイトハウスで記者団に対し、パウエルFRB議長を「解任するつもりはない」と明言した。トランプ氏はこれまで、利下げに慎重姿勢を崩さないパウエル議長に対する批判を繰り返しており、市場ではFRBの独立性が揺らぐとの警戒感が高まっていた。

 またトランプ氏は対中貿易交渉について「強硬姿勢は取らないだろう」と発言、対中関税の引き下げの可能性にも言及した。ベセント財務長官も関税を巡る中国との対立が緩和するとの見通しを示したと報じられており、相次ぐ発言は中国に融和的と受け止められ米中貿易摩擦への懸念が後退。ハイテクや金融など幅広い銘柄に買いが集まった。

 個別銘柄では、アマゾン・ドット・コム、アメリカン・エキスプレス、ボーイングなどが大幅高。一方で、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、コカ・コーラなどが安い。ダウ構成銘柄以外ではテスラが上昇。テスラが前日発表した2025年1〜3月期決算では7割の減益だった。一方で最高経営責任者(CEO)のマスク氏が「政府効率化省(DOGE)」で活動する時間を5月から大幅に減らすと明言したことが好感されたもようだ。

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